本日は、単体と化合物の違いに関する記事です。単体と化合物は、高校生になるとすぐに、化学の授業で習います。私も高校に入学してすぐに習いました。

ちょうど4月の今の時期に勉強することが多いので、今から私が単体と化合物の見分け方をできるだけわかりやすく解説していきます。

なお、単体と化合物を見分けるには、元素記号を覚えていないと解けません。なので、元素記号をあまり覚えていない人は周期表の覚え方をまず見てください。

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単体と化合物の違い

単体 化合物 違い

単体は、H、He、C、O、Naなどのように、1種類の元素記号で表せるものをいいます。例えば、Naはナトリウムですが、Naという1種類の元素記号で表せるので、単体になります。

は水素で、HとHの記号が2つありますが、結局1種類の元素記号なので、水素も単体になります。

このように、1種類の元素記号で表せる物質が単体となります。


一方、HOやCO、NaHCOのように、2種類以上の元素記号で表せるものを化合物といいます。

例えば、COは二酸化炭素のことですが、CとOの2種類の元素記号を使って表してますね。

ということで、「単体ならNaのように、元素記号が1種類、化合物ならCOのように、元素記号を2種類以上使う」と覚えてください。


また、気づいた方もいるかもしれませんが、単体と化合物の違いを見分けるには、物質の化学式を書けることが必要になります。

例えば「二酸化炭素は化合物ですか?」と聞かれたとき、二酸化炭素の化学式がCOになるということを知らないと答えようがありません。

なので、まず私が最初にオススメする単体と化合物の見分け方は、


水素やヘリウムのように、周期表にある名前の物質は絶対に単体

水や二酸化炭素のように、周期表にない名前の物質は化合物が多い


と覚えておくと良いと思います。ただし、オゾンやダイヤモンドのように、周期表に載っていない物質でも単体になるものもありますので、最終的には、物質の化学式を答えられることが大切です。

ちなみに、オゾンは化学式でO、ダイヤモンドは炭素からできているので、化学式でCと書きます。どちらも1種類の元素記号なので単体です。

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単体と化合物の問題


それでは、最後に単体と化合物の違いを見分けられるかどうかを試す問題に挑戦してみてください。


【問題1】次の文は正しいかどうか考えてみよう。

①COは単体である。


COは元素記号が2つなので、化合物ですね。よって答えは×です。


②水素は化合物である。


水素は化学式でHと書きます。元素記号が1種類なので、単体だから×です。


③COやNaClのような2種類の元素からできている物質を化合物という。


この文はまさに化合物の説明なので正しいです。よって〇


④窒素や銅、水のように1種類の元素からできている物質を単体という。


水は化学式でHOなので、化合物になります。なのでこの文は×です。



【問題2】次の物質は単体か化合物である。単体はどれか。

①鉄


鉄は化学式がFeなので、単体です。


②酸素


酸素はOなので、単体です。周期表にも出てきますね。


③塩化水素


塩化水素はHClと書きます。元素記号を2種類使って表しているので化合物です。塩化水素は、周期表に出てこない物質ですね。


④アンモニア


アンモニアはNHと書きます。中学でも出てくるレベルなので、アンモニアの化学式は絶対に覚えておいてほしいところです。


⑤ドライアイス

ケーキやアイスクリームを冷やすときに使うドライアイスはCOと書きます。つまりドライアイスは二酸化炭素なんです。二酸化炭素を固体にしたものがドライアイスです。


⑥水

Oなので、化合物ですね。


⑦亜鉛

Znなので、単体になります。


⑧ダイヤモンド(炭素)


ダイヤモンドは炭素から出来ているので、化学式でCと表します。元素記号1種類なので単体です。上で解説したように、周期表にない単体の例です。


ということで、本日は単体と化合物の違いを私なりに解説してみました。見分け方のポイントは化学式が書けるかどうかです!化学式をしっかり意識してくださいね。

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