今回は、周期表の覚え方についての記事です。周期表は、高校の化学では絶対に覚えていないといけないので、私なりに周期表の覚え方を今から解説していきます。

まず、周期表の説明に入る前に、下の動画の音楽でも聞きながら、この記事を読んでいってください。そうすれば、何かしらの元素記号1個は覚えることができると思います。





なお、中学生の方や、周期表より化学式を覚えたい方は、化学式の一覧や覚え方!中学生が覚えておきたい化学式!も見てくださいね。



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周期表とは


それでは、「周期表」の説明です!皆さんは、下のような表を見たことがありますか?

元素記号表

よく理科の教科書や化学の教科書の先頭のページに、一覧として書いてあるので、「見たことがある!」という人もいると思います。この表には、色々な元素記号が書かれています。

上のような色々な元素記号が書かれている表を、元素の「周期表」と呼びます。人によっては、「元素記号表」や「原子記号表」と呼ぶ人もいます。

周期表は、物質を構成する基本単位である元素を、物理的または化学的性質が似たもの同士が規則的に並ぶように作られた表です。この決められた規則を「周期律」といいます。

この周期表は左上のH(水素)から原子番号の順に並ぶように作られています。そして、高校生になると、周期表の代表的な元素や原子番号の順番を絶対に暗記しないといけません。

なお、原子番号は、周期表の元素の上に書いてある数字のことです。例えば、原子番号8の元素なら、「O(酸素)」のことです。元素記号であるOの上に⑧と書いてありますね。

ところで、「周期表には、こんなにたくさんの元素記号が書いてあるけど、どこまで覚えるべきなの?」と思う人もいると思います。

まず、周期表の元素記号を全く覚えていない人は、原子番号20のCa(カルシウム)まで頑張って覚えてください。

なお、センター試験や理系の大学を受験されるなら、原子番号36のKr(クリプトン)まで覚えておいた方が個人的には良いと思います。

なぜなら、遷移元素と典型元素の区別や、金属元素と非金属元素の区別を問われる問題などが出題されるからです。

また、上の周期表では紹介していませんが、


Ba(バリウム)

I(ヨウ素)

Pt(白金)

Au(金)

Ag(銀)

Hg(水銀)

Sn(スズ)

Pb(鉛)


もよく出題されますので、これらの元素記号も覚えておきたいところです。

ちなみに、元素は現在120種類以上も発見されていて、少し前に話題となった元素が、原子番号113番のNhです。

Nhは、九州大学の森田浩介さんを中心とする研究グループが、元素記号を「Nh」として、その名前を「nihonium(ニホニウム)」として提案しました。

そして、2016年の11月30日に、Nhの名前が「nihonium(ニホニウム)」として正式に決まりました。日本で発見された元素の「ニホニウムNh」もぜひ覚えておきましょう!

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周期表の覚え方


それでは、ここからは本題の「周期表の覚え方」を解説していきます。

よく周期表の覚え方で、「水兵リーベ、僕のお船、七曲があるシップスクラークか。」という語呂合わせの歌があります。アナタも、このフレーズを一度は聞いたことがありませんか?

ひらがなにしてみると、「すいへいりーべ、ぼくのおふね、ななまがあるしっぷすくらーくか」です。「この暗号みたいな歌を覚えて、何の役に立つの?」と思う人もいるでしょう。

しかし、この歌を覚えれば、周期表の原子番号1のH(水素)から原子番号20のCa(カルシウム)までの元素記号が暗記できます。

この語呂合わせと周期表の元素記号を合わせた表を作りましたので、下を見てください。

周期表の覚え方

上のように、周期表の覚え方は、語呂合わせで暗記したほうが覚えやすいと私は思います。興味があれば、Yahoo!やgoogleで、「元素記号表 覚え方」や「周期表 覚え方」などと検索してください。

検索すれば、元素記号の覚えやすい語呂合わせや歌、画像、動画、下ネタを使ったエロい覚え方まで、本当に色々な方法が紹介されています。

その中でも、特に有名なのが、先ほど紹介した「水兵リーベ、僕のお舟」です。なので、学校の理科や化学の時間に、先生が教えてくれる場合もあると思います。

ただ、調べれば調べるほど、色々な覚え方が紹介されていますので、「どれが覚えやすいの?」と迷う人もいるかもしれません。

私は、自分に合った覚えやすい語呂合わせを暗記していけばよいと思っています。そういう意味では、自分で語呂合わせを考えてみるのが、一番覚えやすいかもしれません。

実は私も、原子番号11のNa(ナトリウム)から原子番号36のKr(クリプトン)までは、自分で作った語呂合わせで暗記しています。

例えば、私の場合、原子番号11のNa(ナトリウム)から原子番号18のAr(アルゴン)までは、「なまあるけいりんいおえんある」という感じで覚えています。

皆さんには、「なにその覚え方?」って感じかもしれませんが、これは私が自分で作った語呂合わせなので、私にとっては「忘れにくい!」という良い点があります。

なので、皆さんも自分で語呂合わせを考えてみることをオススメします!一度、自分に合った覚えやすい方法を考えてみてください。

なお、語呂合わせを作る際には、インパクトがあればあるほど、記憶に残りやすいので、少し大げさに作ってみるのが良いかもしれません。

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語呂合わせで覚えられる元素記号


周期表の順番を覚えたら、次は「Hが水素」のように、元素記号の名前を言えるようにしましょう。ここでは、語呂合わせなどで覚えることができる元素記号を紹介します。

水素(元素記号:H)

吹奏楽部のさん 
すいそうがくぶのえいちさん

化学式、一覧

水素は、周期表の一番左上にある、原子番号1番の元素です。よく登場する元素なので、語呂合わせを使わなくても、覚えている人も多いと思います。

もし覚えられない人は、自分のクラスに、吹奏楽部で、イニシャルがHの人がいると覚えやすいですね。


炭素(元素記号:C)

鉛筆の芯()は、炭素 
えんぴつのんは、たんそ

化学式の一覧

鉛筆の芯やシャーペンの芯は、炭素が原料となっています。この知識は、テストや入試でよく出題されますので、覚えておくとよいと思います。それにしても、この道具、ほしいな・・・


窒素(元素記号:N)

ん~(窒息する~
ん~ちっそくする~

化学式一覧

息を止めたり、プールで潜った時をイメージしてください。だんだん、苦しくなり、「ん~(N)、窒息する~」と覚えると窒素は簡単に覚えられます。


酸素(元素記号:O)

お(さん
さん

化学式の一覧

酸素は「お(O)っさん」と覚えましょう。ダウンタウンのおっさんコントが面白いです。興味があれば、youtubeで「ダウンタウン 2014」で検索してみてください。


ケイ素(元素記号:Si)

けい

周期表 覚え方

ケイ素は「死(Si)刑」です。死刑のように、インパクトがあると覚えやすくなります。


リン(元素記号:P)

プ(リン
りん

化学式一覧

リンは、おいしそうなプ(P)リンをイメージしてください。


硫黄(元素記号:S)

言おう
えすおーえすいおう

化学式、一覧

SOSの意味は、「助けて」という意味です。SOSの意味を知っている子はこれで覚えておくと良いでしょう。


塩素(元素記号:Cl)

塩素を吸うと苦(Cl)しい
えんそをすうとくるしい

化学式の一覧

塩素は、画像のように黄緑色の気体です。有毒な気体のため、吸い込むと危険です。私は吸ったことがありませんが、塩素を吸えば、おそらく苦しくなると思います。

トイレ用の洗剤などで、「混ぜるな危険!」という注意書きがありますが、もし何かと混ぜたりすると、塩素が発生することが多いので、危険なんです。

高校の化学では、塩素の作り方や特徴に関する問題がよく出題されます。


鉄(元素記号:Fe)

笛(Fe
てつぶえ

化学式一覧

鉄は体育の先生が持っているような鉄の笛(Fe)をイメージしてください。


銅(元素記号:Cu)

工(Cu
どう

化学式の一覧

「く」はローマ字で「Cu」と書きます。「Ku」と間違える人もいるかもしれませんので、他の良い覚え方があれば、ぜひ考えてみてください。


銀(元素記号:Ag)

アジ(Ag)は
あじぎんいろ

化学式の一覧

魚釣りや魚に詳しい方は、アジ(Ag)は銀色と覚えておくのがオススメです!


金(元素記号:Au)

は英雄(Au
きんえいゆう

周期表 覚え方 語呂合わせ

オリンピックで渡される金メダルは、英雄のみ手にすることができます。なので、金は英雄(Au)と覚えておきましょう。


亜鉛(元素記号:Zn)

全然(Zn会えん
ぜんぜんあえん

化学式一覧

亜鉛は、会いたい人に「全然(Zn)会えん」と覚えましょう。ドラゴンクエストをやったことがある人なら、「メタルスライムに全然会えん」体験をしたことがありませんか?



英語やローマ字で覚えられる元素記号


化学式の一覧

元素記号は、名前の中に英語やローマ字の読み方と関連するものがたくさんあります。英語やローマ字がわかる人は、ぜひ参考にしてください。


へリウム(元素記号:He)
へ(He)リウム
りうむ


リチウム(元素記号:Li)
リ(Li)チウム 
ちうむ


べリリウム(元素記号:Be)
べ(Be)リリウム
りりうむ


フッ素(元素記号:F
フ()ッ素
っそ


ネオン(元素記号:Ne)
ネ(Ne)オン
オン


ナトリウム(元素記号:Na)
ナ(Na)トリウム
とりうむ


マグネウム(元素記号:Mg)
マグ(Mg)ネシウム
まぐねしうむ


アルミニウム(元素記号:Al)
アル(Al)ミニウム
あるみにうむ


アルゴン(元素記号:Ar)
アル(Ar)ゴン
あるごん


カリウム(元素記号:K)
カ()リウム
りうむ


カルシウム(元素記号:Ca)
カ(Ca)ルシウム
るしうむ


バリウム(元素記号:Ba)
バ(Ba)リウム
りうむ


アルミニウムAlとアルゴンAr、カリウムKとカルシウムCaは、よく似ていて間違えやすいので、注意してください。


以上、周期表の覚え方を私なりに解説させていただきました。周期表や元素記号の覚え方は非常にたくさんあるので、自分に合った方法をぜひ見つけてください。

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