三重の家庭教師です。今回は「分子からなる物質」と「分子からできていない物質」の見分け方について、解説していこうと思います。

私は昔、「分子」という言葉が非常に嫌いでした。私の中では「原子と分子の違いって何?」みたいな感じで、当然「分子からなる物質」や「分子からできていない物質」なんてわかるわけありませんでした。

おそらく、中学校理科の化学分野や高校の化学基礎で、「分子を作る物質」や「分子を作らない物質」を習うと思いますが、皆さんはこれらの違いや区別ができていますか?それとも私のようによくわからないでしょうか?

周期表の覚え方!これを見れば、元素記号の暗記はバッチリだ!!のコメント欄で、「質問してもいいですか」さんから「分子と分子でない物質の見分け方を教えてほしい!」とご要望がありましたので、以下に「三重の家庭教師である私ならこういうふうに区別するよ。」という方法を紹介します。

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私が知っている「分子からなる物質」と「分子からできていない物質」の見分け方は、2つあります。なので、どちらの方法が自分に合っているかを見極めて、皆さんも参考にしていただけたらと思います。



見分け方① ⇒ 液体か気体なら、分子になりやすい物質分子からなる物質、分子からならない物質

  「分子からなる物質」と「分子からできていない物質」の見分け方の1つ目を解説していきます。まず、この見分け方は、その物質を固体か固体でないかを区別できる人に向いている方法です。

どういう方法かというと、「その物質が、常温常圧(あなたの身の周りの状態のこと)で、液体か気体なら、分子になりやすい物質が多い。」ということです。

例えば、水なら普通、常温常圧なら「液体」ですよね。だから水は「分子からなる物質」と区別します。また、二酸化炭素や酸素なら、普通は「気体」を想像しますよね。だから、酸素も二酸化炭素も「分子からなる物質」となります。

一方、水酸化ナトリウムは常温常圧なら、普通「固体」です。だから水酸化ナトリウムは「分子にならない物質」と考えます。

このように、物質の常温常圧での状態が固体か液体か気体かを区別できる人は、この方法で覚えておくと良いのではないでしょうか?簡単な目安として、その物質が固体なら「分子にならない物質」と覚えておけばOKです。


なお、上の例だけでは少ないと思うので、他の例をあげておきます。この見分け方を使えば、以下のように、分子を作る物質や分子を作らない物質を区別できると思います。


①分子からなる物質 ⇒ 常温常圧で液体や気体が多い

塩酸・硫酸・二酸化硫黄・アンモニア・炭酸・メタン・プロパン・水・二酸化炭素・硫黄・酸素・酢酸


②分子からならない物質 ⇒ 常温常圧で固体が多い

 水酸化ナトリウム・水酸化バリウム・水酸化カルシウム・炭酸水素ナトリウム・炭酸ナトリウム・硫酸バリウム・塩化ナトリウム・硫化銅・硫化水素・硫化鉄・硫化銅・酸化銀・酸化マグネシウム・酸化銅・炭素・ケイ素・二酸化ケイ素・ナトリウム


なお、分子からなる物質の例で「硫黄」がありますが、硫黄は常温常圧で固体ですが、硫黄は分子結晶に分類されるため、分子を作る物質の例外となりますので注意してください。

ちなみに、分子からなる物質は、「酸素分子」「アンモニア分子」などのように「〇分子」と呼ばれることがあります。逆に、分子からならない「水酸化ナトリウム」などは「水酸化ナトリウム分子」とは言いません。

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見分け方➁ ⇒ 非金属元素のみなら、分子になりやすい物質
分子を作る物質、分子を作らない物質

それでは、2つ目の「分子からなる物質」と「分子からできていない物質」の見分け方を解説していきます。この見分け方は、その物質の化学式が書けて、金属元素と非金属元素の区別ができる人に向いている方法です。

どういう方法かというと、「その物質の化学式が非金属元素の組合わせのみなら、分子になりやすい。」ということです。

例えば、水の化学式は「H2O」ですよね。元素であるHとOはどちらも非金属元素なので、水は「非金属元素のみからなる化学式」です。だから、上の見分け方より、水は「分子からなる物質」と区別します。

また、メタンなら、「CH4」と書きます。メタンも同じように元素であるCとHはどちらも非金属元素のみですね。だから、メタンも「分子からなる物質」と区別します。

一方、銅の化学式はCuと書き、Cuは金属元素で、非金属元素の組合わせのみではないので、分子からならない物質ということになります。

同様に、水酸化ナトリウムなら、Naが金属元素、炭酸カルシウムならCaが金属元素となるので、これらも「分子からならない物質」ということになります。

なお、金属元素か非金属元素の区別がわからない人は、周期表を見ていただけたらわかると思いますので、教科書や資料集などで確認してください。


①分子からなる物質 ⇒ 化学式が非金属元素のみ

塩酸・硫酸・二酸化硫黄・アンモニア・炭酸・メタン・プロパン・水・二酸化炭素・硫黄・酸素・酢酸


②分子からならない物質 ⇒ 化学式が非金属元素のみではない

水酸化ナトリウム・水酸化バリウム・水酸化カルシウム・炭酸水素ナトリウム・炭酸ナトリウム・硫酸バリウム・塩化ナトリウム・硫化銅・硫化水素・硫化鉄・硫化銅・酸化銀・酸化マグネシウム・酸化銅・炭素ケイ素二酸化ケイ素・ナトリウム


なお、分子からならない物質の例で、炭素とケイ素と二酸化ケイ素は、非金属元素のみの化学式ですが、分子を作らない物質です。これらは、共有結合の結晶に分類され、巨大分子として扱い、巨大分子は、一般的には分子にならない物質とされています。


以上、分子からなる物質の簡単な見分け方の解説でした。どちらの見分け方も例外があるので、あくまで簡単に見分ける目安として参考にしていただけたらと思います。

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